真の父母経 第111話
15 アベル世界、神側の世界が民主世界だとすれば、カイン世界、サタン側の世界が共産世界です。私たちがアメリカで勝利して、この第二次七年路程を越えていくようになれば、霊的基準において世界的なサタン世界は、後退しなければならない段階に入ります。
共産世界は、世界的な実体基盤をもっている一方で、私たちは、いまだにその基盤をもつことができていません。そのため、共産世界が私たちに反対している立場で、皆さんが知らないうちに、父母様は共産世界と闘える基盤を立てるように急がせていることを知らなければなりません。
アベルの立場であるこの民主世界は、共産世界と対立した立場で、霊と肉に分かれているのと同じなので、私たちが霊的な面において占領していくに従い、肉的な面においても、ここに関係をもって勝利し、占領できるようにしていかなければならないというのです。
第三次七年路程と私たちの責任
真の父母様は、一九七五年から一九八一年までの第三次七年路程を設定し、世界復帰の基盤を築く期間であると語られた。
第一次七年路程は家庭的に、第二次七年路程は国家的に、第三次七年路程は世界的に摂理の基盤をつくるための祭物の期間であるため、み旨のためにみな、生きた祭物にならなければならないことを強調されたのである。
真の父母様は、第三次七年路程では、内的勝利基盤の上に、実体基準一体化運動を通して、一つの世界に進むと語られた。内的勝利は真の父母様によって成し遂げられ、外的勝利は子女の立場である食口たちが成し遂げなければならないということである。真の父母様が主管される内的基準を中心として、全身全霊をかけて実体基準一体化を果たすことを願われたのだった。
特に、この期間を土台にいかなる犠牲があるとしても、民主世界を越え、共産圏を越えてこそ、天の勝利圏を立てることができると語られた。
16 一九六〇年にお母様を迎えたのは、旧約時代の完成とイエス様の時代の新婦圏を立てたことになります。このようにして、長成期完成級で堕落した基準を越え、世界的完成基準、世界的第三次七年路程を越えていかなければなりません。
父母様の家庭を中心として、アダム家庭から蘇生と長成と完成の二十一年の期間、一九六〇年から一九八一年までの三次の七年路程が、地上で必要なのです。その二十一年路程が、アダムの時代、イエス様の時代、再臨主の時代まで、三次にわたって六千年歴史を越えていく条件です。すべて平面的に清算しなければなりません。
17 第一次七年路程は、父母として責任を負う時です。父母の家庭が完全に定着する期間です。第二次七年路程は、子女たちの家庭が完全に基盤を築く期間です。そして、第三次七年路程は、氏族と民族が定着する時だというのです。この大韓民国が定着するためには、世界が大韓民国のために協助できる垣根にならなければなりません。
18 お父様が地上にいる間に、いかに国家復帰と世界復帰をするかが、私たちの使命です。七年路程は三次にわたって行かなければならないのですが、第三次七年路程までに世界に現れなければなりません。
ヤコブが霊的な天使を屈服させ、カイン側の兄エサウを屈服させたのと同じように、私たちは、世界的なサタンを屈服させて、共産世界を屈服させなければならないのです。
ヤコブが自分の生命を懸け、死を覚悟して天使と夜を徹して闘い、勝ったのと同じように、私たちも死を覚悟して闘わなければなりません。ヤコブが打たれたのと同じように、統一教会も多くの犠牲を払わなければなりません。そのような覚悟をしなければ、世界を救うことはできないというのです。
お父様の一代において、栄光で出発すべきみ旨の道でしたが、キリスト教が信じないことによって、二千年間、イスラエル民族が歩んできたものを、二十一年路程で蕩減してくる道が三次の七年路程です。
19 父母様がすべて責任をもって闘って勝った基盤の上に、皆さんが行かなければならない第三次七年路程が残っています。
皆さんが七年間、アメリカを中心として思いどおりに活動できる基盤ができています。堕落した立場にいるこの地上の人間を復帰するに当たって、皆さんが世界を代表し、アメリカを天のみ旨の前に立て、世界的な一国を復帰したという条件を成立させることによって、皆さんは神の国の国民になり、神様の息子、娘になれるのです。
このような特権を皆さんに与えようとして設定したのが、世界的な第三次七年路程です。皆さんは、天の国の建国の勇士にならなければなりません。この原理原則を中心として、世界は回っていくのです。
20 統一教会は、一九七五年から霊肉を中心とした世界舞台に前進できる時に入っていくようになります。共産世界にまで進撃できる門が開かれるのです。父母様は、世界基準を越える十分な条件を立てました。
一九七五年から第三次七年路程に入ります。第三次七年路程の三年の期間に、統一教会員たちは、父母様がアメリカのマディソン・スクエア・ガーデンで行ったように、問題を提示しなければなりません。この三年路程を、皆さんが実際に行かなければならないというのです。
21 一九八一年、第三次七年路程が終わるまでに、私たちは、中心と完全に一つになって、自分自身を犠牲にするとしても、感謝する心をもってこの道を突破しなければならない歴史的な課業を背負っています。アメリカという国、もしくはある特定の国が、あるいは世界が突破できないことを、私たちが突破しなければならないというのです。一九八一年までにそのような舞台を築くことができるか、これは深刻にして困難な道に違いありません。
しかし、神様がいて、原理がそのようになっているので、これはできるようになっているのですが、皆さんがどれほど父母様と一つになっていくかという問題が、その成否を左右するというのです。皆さんは歩みながら倒れることができますが、父母様がそのようにすることはできません。
22 どんな犠牲があっても、第三次七年路程までには民主世界を越えて、共産圏を制圧できる基準を越えなければなりません。このような基準を越えなければ、天の勝利圏を立てることができません。勝利できないというのです。
言い換えれば、共産圏の侵犯を受けるようになれば、条件的な侵犯だとしても、それはサタンが侵犯することになるので、私たちは、共産圏を完全に制圧できる基盤を築いて、越えていかなければなりません。
このような点において、父母様がアメリカで第三次七年路程を中心として整備作業をしているのは、完全に勝利するためです。上院と下院を中心とした内的基盤を強固にするとともに、全国を反共体制で強化させて、どのようにして引っ張っていくのか、これは第三次七年路程において私たちが果たすべき使命です。
23 父母様は、第三次七年路程において、アメリカを中心とした活動体制を強化しなければならないと考えます。そのようにしなければ、韓国は行く道がありません。ですから、一九八一年までは、世界的基盤を築いていかなければなりません。
一九八一年は、三次の七年路程の二十一年を締めくくる年なので、この時までに国を越えて、世界にまで発展できる基盤を築かなければなりません。世界的蕩減路程を経なければ、世界的宗教として登場することはできないのです。
神様が統一教会の上で摂理してこられるとすれば、私たちは、必ずそのような条件的な公式路程を通して、行くべき責任を果たさなければなりません。この責任を果たすことに、あらゆる精誠を尽くして歩調を合わせなければ、その国の民、その世界の人類になることはできません。ですから今、この闘いをしているのです。
24 第三次七年路程において活動したと認定を受けることは、この上なく偉大なことです。この期間に氏族メシヤの立場で家庭教会を勝利して進み出るときには、それこそ皆さんは、万世に誇り得る先祖になります。
もし第三次七年路程を勝利で終え、新しい国への入籍が行われれば、すべて父母様に付いていくというのです。国境を超越し、すべての氏族と民族を超越して、そのまま父母様に付いていける特権が与えられるのです。皆さんが第三次七年路程で勝利すれば、世界に現れることができます。
いつでも先祖になれるのではありません。驚くべき時代が、皆さんの目前に近づいてきていることを知って、皆さんは第三次七年路程の期間に、精誠の限りを尽くして同参しなければなりません。
25 第三次七年路程の期間に、何としてでも世界舞台に向かわなければなりません。神様はもちろん、霊界にいるイエス様や数多くの霊人たちも、「今やここまで来たのだから、もう一歩だけ行こう。あと一歩で越えよう」と言うのです。
このことについて私たちが霊界に対して祈るように、霊界でも地上に対して祈っているというのです。ですから、統一されるのです。今までは、私たちが霊界のために協助しましたが、今や霊界が私たちを協助するというのです。
26 お父様が一九七一年十二月十八日、アメリカの地に来て感じたその時の心情を、皆さんももっていかなければなりません。お父様がアメリカの地において足を踏み締めて誓ったのと同じように、皆さんもそのような覚悟をもって、第三次七年路程が終わるまで、影響を及ぼすことができる活動をしなければなりません。
ですから、世界宣教に出ている若者たちにも、「責任を果たせなければ帰ってきてはいけない」と言いました。皆さんも、父母様が後援しなくても、自分が責任をもった州で必ず大きな影響を及ぼそうという信念をもちなさいというのです。
皆さんは、アメリカのために、そして、統一教と父母様、皆さん自身のためにこのことをするのです。決して後退してはいけません。
27 皆さんは、第三次七年路程を歩んでいますが、この路程は一九八一年までです。父母様は、皆さんよりも先駆けて歩みました。
今は、お父様個人の責任ではなく、世界的な責任を担っています。皆さんが父母様を「父母様」と呼ぼうとするのなら、この七年路程を経てきてから呼ばなければなりません。
その期間に何をするのでしょうか。神様が七千年歴史の中で、万物の復帰、人間の復帰、心情の復帰をしたので、私たちはこの七年路程において、経済の基盤を築かなければならず、人間の復帰をしなければならず、その次には、皆さんの愛を取り戻さなければなりません。