真の父母経 第289話

第七節   ラスベガスとフーバーダ厶の摂理

歓楽の都市から平和の基地へ

真の父母様は、賭博と歓楽の象徴都市であるアメリカのラスベガスを善なる都市に変化させてこそ、世界を復帰できると判断され、ロサンゼルスからグランドキャニオンとフーバーダム、そして、ラスベガスまで行き来しながら、この地域を天のみ前に復帰するため、多くの精誠を尽くされた。特に、ラスベガスは、淫乱と歓楽の象微的な都市であるが、ここを、天を中心とした健全な趣味産業の本拠地に変化させることにより、アメリカと世界を復帰するための重要な基地にしようとされたのである。

1   ラスベガスでは、時計を気にする必要がありません。そこに入れば、二十四時間、電気がついていて昼と同じなので、時計が必要ないというのです。お金を持っていけば、八〇パーセントは失うようになっています。

このラスベガスは、グランドキャニオンとフーバーダム、そして、ロサンゼルスによって、淫乱の王国になってしまったのです。ここを放っておいて、どのように天国を築くことができますか。グランドキャニオン、フーバーダム、ラスべガス、ロサンゼルスがアメリカ文化の主流的な谷間であり、基本の文化なのですが、ここをサタンが所有しているのです。これをすべて占領しなければなりません。

2   ロサンゼルスからグランドキャニオン、フーバーダム、ラスべガスの遊興団体を消化できなければ、平和世界が実現されないのです。ここを完全に一八〇度違う方向に目的を立て、消化できる道に着手し始めることを決定しました。世界的運動において、神様が背後にいるので可能なのです。

ここで、皆さんが自信をもって立ち上がれば、すべてのことをつないでいけます。趣味産業は、遊興団体と関連しています。これをすべて消化できなければ、天国を築けません。この世の中を、どのように解放するかが問題なのですが、その答えをもっているのは私たちしかいないのです。そこにまで手を付けなければなりません。

3   アメリカが世界の頂上の指導国家として、強い力をもつようになった三大要素が、グランドキャニオンとフーバーダム、そして、ラスベガスです。神様が造られた創造物として、グランドキャニオンのような所はほかにありません。その次に、人間の力で開発し、どの民族でも来て暮らせるようにしたのがフーバーダムです。そして、ラスペガスは、フーバーダムを中心として砂漠の中に造った都市で、世界に誇り得るすべての実力を移し、貯蔵しておいた倉庫のような所です。

その次は、ロサンゼルスです。そこは俳優学校があり、新しい文化をつくる本拠地として有名な所です。世界的な終末時代になって、誰であってもその地域を知らなければ、新文化、新しい開拓時代を知ることができないのです。さらには、これから天の国の文化がここに連結されるのです。

4   ラスベガスは今、文化の中心地になっていますが、フーバーダムを建設しなかったならば、砂漠によって人々は水も飲めなかったでしょう。フーバーダムを造ったので、七つの州の飲料水問題が解決したのです。百年間飲んでも、水が涸(か)れないフーバーダムができました。また、電気が生産されるのです。

コロラド川の端にロッキー山脈があります。そこはトルネード(竜巻)が発生する危険地域で、深い谷間になっています。そこに接している五つの州は沃土のような州になり、最大の電気生産量を中心に、南部の文化都市が造られたのです。その地域を総合して、「すべての環境条件を一ヵ所にまとめ、文化世界を創造しよう!」と言って造ったのがラスベガスです。今や宗教が、ここに定着して影響力を発揮できなければなりません。ここを再び生み変えなければならないのです。

5   アメリカでロサンゼルス、グランドキャニオン、フーバーダム、その次にラスベガスを知らなければ、アメリカ文化の盛衰の道を知ることはできません。滅びる人の後ろには栄える人が付いて回り、栄える人の後ろには滅びる人が付いて回って、二人がカインとアベルのような関係になっているのです。そこでカイン的なものは、正してあげるのです。

絶対「性」を主張する看板を付け、淫乱な人は来ることができないようにしなければならず、アルコールや女性やばくちに溺れる人は来ることができないようにしなければなりません。そうして、健全な趣味産業機関を動かすのです。ここに流入するお金は、アメリカのお金だけではありません。世界的な秘密資金が底に流れ込んできて、頂上から流れ出ていっています。それが、世界を滅ぼす悪の動力によって動くので、そのまま放っておくことはできません。

6   アメリカを滅ぼす本拠地がラスベガスです。ラスベガスの首根っこをしっかりつかみ、天の機関として使用すれば、平和の王国がそこから花を咲かせ始めるのです。腐敗の本場で、摂理の花が咲く基盤が生じるのです。

私は、ラスベガス、ロサンゼルスを二十年間、研究しました。そこで何が悪いのか、隅々まで知っているのです。それに手を付けるなら、きれいに整理するのです。知った以上は、整理しなければなりません。

教育と難民のために使うべき収益金

ラスベガスには、途方もない額の金銭が行き来する。真の父母様はラスベガスを、天を中心とした健全な地域にし、ここから出てくる莫大な経済的利益を、全世界の貧しい国の人材教育と、飢餓救済事業のために使おうとされた。そして、このような計画を実践できる指導者たちを育てるために努力されたのである。このような摂理のための基地として、ラスベガスに建物を購入され、天和宮と命名された。

7   ラスベガスは淫乱の王土です。これを消化しなければなりません。お父様は、ロサンゼルスとラスベガスがどのように悪いのかをよく知っている人です。賭博場に行っても、親分にならなければなりません。淫乱の世界に行って、無知であれば、いつもだまされるのです。マフィアたちが望遠鏡をのぞいて、すべてのことを調べていて、一つもだますことができない環境になっています。

それを消化し、そこから得られる収益の半分をカイン世界の息子、娘たちを教育する費用として使わなければならず、その次に、世界で毎年飢え死にする二千万人を助けてあげることができる平和の基地に転換させなければなりません。そのようにしてこそ、この地上に神様のみ旨の基盤ができるのです。

8   皆さんに募金運動をさせるつもりです。国連で募金運動をするのです。大富豪たちからも募金してもらいます。韓国にはお金持ちがどれほどいて、平均的な財産がいくらかを評価し、寄付金として捧げてもらうようにするのです。そのようにして、これからその半分は貧しい生活をするカイン世界の息子、娘たちを勉強させるために使わなければならず、残りの半分は避難民のように食べられずに死んでいく約二千万人を助けるために使わなければなりません。

そのために、世界の賭博場、カジノのようなものだけでなく、ラスベガスまでも天が引き継ぐのです。主人に銀行の利子以外は返さず、利益金の半分はカイン世界の貧しい人々を教育することに使わなければなりません。超民族、超国家的な面で天才たちを勉強させて、人材として用いることができる時代が来るのです。そして、飢餓で死んでいく二千万人のためにラスベガスに関心をもつのです。

9   私一人では、世界にすべて責任をもつことができませんが、人々を呼んで、指導者の訓練さえすれば可能なのです。どこに行っても、主体的な位置にいれば、相対世界はいくらでも選定して消化し、指導できるのです。そのような道も、いくらでもつくることができます。皆さんがそのようにできる実力者になっていないので、特別教育を再びしなければならないというのがお父様の計画です。

西部において、シアトル、サンフランシスコ、ロサンゼルスとサンディエゴまで四大都市を中心として訓練さえすれば、観光産業とレジャー産業で、指導層としての経歴をすべて備えることができます。ラスベガスに行って、グランドキャニオンからフーバーダムまで連れて回りながら教育すれば、天下にそれ以上の実力者がいなくなるのです。お父様が訓練すれば、そのようになるので、誰でもできないことがありません。

10  ラスベガスに家を買いました。その家に「天和宮」という名前を付けました。「天和」の「和」は、和合の「和」の字です。のぎへんに「口」と書きます。この文字の意味のように、一日に三食を食べられない人がこの宮殿に来れば、御飯を食べさせてあげるのですが、お金を出したい人は出し、出したくない人は出さずに、ただ食べていきなさいというのです。

11  ラスベガスのレジャー産業を、アジアとどのように関連づけるかが問題です。アジアの発展と連結させることを考えて、お父様は行き来しながら、そこに寄るのです。観光産業の一つの脈としてそこを生かすためには、どのようにするかというのです。それを誰も考えません。世界がそこのすべてのものを流れていく文化と考え、消えていくものと考えていますが、そのように考えてはいけないのです。

Atsuki Imamura