真の父母経 第274話

「世一(セイル)旅行社」と「龍平(ヨンピョン)リゾート」

真の父母様は、一九八五年一月、国内外の観光を専門とする「世一旅行社」を設立された。特に、人類歴史は失ってしまった神様の民を探し求めてきた摂理歴史であるが、互いに異なる文化圏と交流することにより、神様中心の文化圏を創造する使命を果たすことを、「世一旅行社」に願われたのである。また、韓国最大規模のスキー場と三つのゴルフ場を備えた四季を通じての総合リゾート施設である「龍平リゾート」を、二〇〇三年三月に引き継ぎ、韓国民の健全なレジャー文化づくりを先導する企業として育てる計画を発表された。特に、今後、冬季オリンピックを執り行えるようにするというビジョンを提示されたが、それから八年後の二〇一一年、国際オリンピック委員会(IOC)は、平昌(ピョンチャン)を二〇一八冬季オリンピックの開催地として選定し、真の父母様が愛情と関心をもって準備された龍平リゾートは、世界の人々の祝祭、オリンピックの中心舞台となった。合わせて、真の父母様は龍平と麗水、順天を束ねて、世界的観光産業の聖地として育てるという構想を発表された。そのみ意に従い、現在、「龍平リゾート」と「麗水ジ・オーシャン・リゾート」は、趣味産業の二つの柱として成長、発展している。また、真の父母様は、世界的な流通・販売組織が必要だと考えられ、「幸世物産」、「セイロ(世一路)」、「ハッピーマインド」などの会社を設立された。

5   これから、経済的基盤を築くことのできる良い時代が訪れます。レジャー産業時代、第三次産業時代が来るのです。レジャー産業、観光産業が発展するようになるというのです。金剛山を訪れる人々は、金剛山よりまず、釜山や済州島に立ち寄っていくでしょう。ですから、観光客を誘致する際、釜山と済州島、白頭山を経由させるとすれば、中間基地が必要です。ホテルや全国的な組織が必要なのです。そのような面で、「世一旅行社」は重要な拠点地域に支店を造り、他の観光会社と連結できる基盤を築かなければなりません。

6   「世一旅行社」が一番になるためには、会社のすべての人が一つの焦点に向かわなければなりません。そのようになれば、いかなる観光会社もかなわないでしょう。必ず大韓民国で一番の観光会社になれるだけでなく、世界に進出していけるでしょう。天運は、強力な相対がいれば、強い力で保護するからです。固く結束すれば結束するほど、そこに比例した宇宙力が保護するのです。宇宙力が保護するときには、誰も侵犯できないので、永遠に進むのです。そうして、大韓民国を越え、アジアを越え、世界を越えて、偉大な一つの結束体になるのです。大概、旅行社というものは風紀が良くありません。ですから、風紀が乱れたこの世界を善導し、一つの面でも整備していこうというのです。それゆえ、そのような「世一思想」を入れて観光事業をしたとすれば、いかなる世界的美人がいたとしても、誰も誘い込めないというのです。そのように、この暗い世の中で灯台のような会社になれば、「世一」という名前を輝かせることができるでしょう。

7   北朝鮮の青年と、韓国、日本、アメリカ、中国、ロシアの青年たちを、何としてでも教育しなければなりません。世界各国の人々と交流させながら教育しようというのです。北朝鮮の青年たちを世界各国に連れていって、その国の青年たちと交流させながら教育するということです。ロシアに行っても教育し、中国やアメリカ、フランスに行っても教育することができます。これは、既に国際的基盤ができているので、問題ありません。そして、アメリカと日本、中国、ロシアを教育しなければなりません。韓国が中心になって、世界の強大国を教育しようということです。それで、これからその方案を準備して、実施するのです。パスポートの問題やビザの問題などは、「世一旅行社」で準備しなければなりません。お金を稼ごうとして「世一旅行社」を造ったのではありません。神様がお出ましになれる道を築くために造ったのです。

第一に、交流教育をしなければなりません。韓国を中心とした交流教育です。第二に、アメリカ、ロシア、日本、中国の協力教育を実施しなければなりません。互いに協力して、教育することができるのです。

8   冬季オリンヒックを開催できる「龍平リゾート」を引き継ぎました。龍平は繁忙期が冬なので、夏が問題になります。夏はゴルフと釣りをするのです。大関嶺(テグァルリョン)を中心として、峰ごとにへリコプターが降りられるようにします。自然農場を造り、季節に従ってオーガニック料理を作って接待し、ホテルを造って訪問客を迎えようというのです。冬の景色が良く、夏の景色も良いので、夏でも冬でもいつでも活用できます。そこに、今後、山に野生する朝鮮人参の種を蒔き、栽培しようと思います。ヘリコプターで遊覧する人々に、それを販売しようと考えているのです、千四百五十八メートルの発旺山(パルワンサン)の頂上に上がってみれば、どれほど神秘的か分かりません。そこがへリコプターの基地になれば、活用できる基盤になるのです。ですから、龍平は海洋公園と陸地の公園を連結させる所になるのです。

9   現在の龍平スキー場を活用して、オートバイのレース場や自転車に乗る所にします。数キロメートルの地点にオートバイや自転車を数百台停めておき、ゴンドラに乗って上がり、オートバイや自転車で降りてこさせるのです。上っていくときは自動車に載せていき、自転車やオートバイに乗って降りてこさせることもできます。中高生たちの間でブームを起こすことができれば、閑散期を埋めることのできる相当に良い運動になります。その次には、釣りです。麗水、順天で釣り大会をしていますが、季節によっては清平でもすることができます。龍平の貯水池で魚を育てて釣ることもできます。

また、狩猟場を造らなければなりません。龍平は、狩猟場を造っても、競争できる条件を備えています。狩猟場には大勢の人が来るので、今後、スキー場に取って代われるほど、いくらでも開発できるというのです。

10  お父様は世界的に趣味産業を主唱してきたので、お父様について語れば、趣味産業と関連させて考えます。趣味産業という名前を付ければ、南北米とヨーロッパはもちろん、世界と通じる連絡網ができるのです。すべての経済の流動的な環境を見ても、世界経済圏の七〇パーセント以上を動かす国と連結させなければなりません。また、年を取った人々が今後活動できる所は、ゴルフ場しかありません。ですから、龍平も、ゴルフをはじめ、国際観光ができるようにしなければならないのです。

11  セイロは機械を中心として、神様を中心とした経済復帰のための闘いをするのです。機械工業界を占領するためです。世界の機械工業を勝ち取るためのものです。

お父様が「世界に出発しよう」と言えば、アメリカを越え、全世界に向かわなければならないのですが、セイロは何をすべきでしょうか。今、セイロは小さいのですが、私たちの食口は弱くありません。最も強いのです。皆さんはどんなことでも成し遂げられます。私たちは、世界に行って、世界のために生きなければなりません。(今は、)そのような環境になってはいませんが、私たちがそのような環境をつくろうというのです。そうしてこそ、一つずつ、一つずつ、世界の帰着点に到達できるのです。

12  私たちが世界的な経済圏を握るためには、まず世界的な販売組織の一元化が必要です。その販売するすべての責任機関のアイテムを全国に交差させるのです。ある品目があれば、季節によって価格が調整されます。価格が変わることによって、その季節に価格が高い品目があるときは、その品目を全国に配送するのです。全国に通ずることができる訓練をするのです。

季節によって価格が上がったり下がったりするので、ある季節に特別高い品物があれば、それを即座に販売できる組織編成をしなければなりません。百五十の会社があれば、その百五十社がもっている品目の価格が季節によって違うので、価格の良い品物を選び、それを全国に販売できる活動を展開していくというのです。このような訓練を世界化しなければなりません。

13  今後、都市定着時代は過ぎ去ります。都市に留まって暮らす時代は過ぎ去るのです。気の合う人同士、世界舞台を自分の庭園のように考えて暮らせる時が来るようになります。ですから、人々は電話で物を注文しさえすればよいのです。人がいなくても、電話を通して(コンピューターが)注文を受け、連結させてくれるようになります。

電話で、「この品物をいくついくつ」と注文すれば、「合計いくらです」、「(税金が)何パーセント上がりました」と知らせてくれるのです。デパートで店員たちが話してくれること以上です。店員たちは間違うこともありますが、コンピューターは間違いません。どんな所でも配達します。

このようなシステムさえ整っていれば、商品はどこでも配達できるのです。これを「レバレンド・ムーン・システム」と言います。このようになれば、デパートや商店は必要ありません。

航空産業と字宙工学時代

真の父母様は、水準の高い航空技術と宇宙工学技術を確保するため、「ワシントン・タイムズ航空」を設立された。韓国には、二〇〇四年十一月、「韓国タイムズ航空」を立てられ、二〇〇六年六月、金浦空港産業団地起工式を行われた。この「韓国タイムズ航空」は、アメリカにあるヘリコプター製造会社のシコルスキー・エアクラフトと技術協約を結び、協力関係をもつようになった。

14  お父様は、科学を知り、これから産業界がどのようになるかを知っているので、技術の最先端の場に立つ基盤を、今まで築いておきました。世界的に先端技術に乗せておくことができなければ、世界を指導することはできません。

思想的王座に上ってきたので、技術分野で科学的王座圏を連結するために、機械の原材料と自動車の原材料を作る工場を造ったのであり、へリコプターに対してもお父様は関心が高かったので、「ワシントン・タイムズ航空」という会社を造りました。

15  現代文明の利器として誇ることができるのが自動車です。その次に、飛行機です。ですから、「ワシントン・タイムズ・アビエーション」という航空会社を造りました。南北米を連結し、航空宇宙工学の科学技術を誰が握るかが問題ですが、それを今、準備しているのです。最高に優秀な飛行機を購入し、フランス、アメリカ、カナダが競っているその技術をつかもうと考えています。カナダの飛行機会社が有名ですが、その会社が、できれば今後、私たちと手を結んで働きたいと言っています。ですから、アメリカを動かすことができるというのです。

16  機械技術より何十倍難しいのが航空技術です。宇宙を占領できる技術、そのような最高の技術をもっているのが、シコルスキーのへリコプター会社です。それの別名は、アメリカの技術協会です。

そのような最高の技術を中心として、私たちとアメリカが共同投資をすることができるようになりました。そうして、アメリカが新しい宇宙技術、航空技術を用い、私たちと共に協力して機械を造れば、全世界が付いてくるので、これからは飛行機が故障をしても、修理して使うのです。修理ができれば、新しい飛行機を造ることもできます。

17  アメリカの技術協会が航空宇宙技術をすべてもっています。それで、韓国にシコルスキー・ヘリコプター工場を造り、これが軌道に乗れば、韓国とアメリカの会社自体が、韓国の会社であると同時に世界の会社になります。そうして、人類の会社になるべき貴いものなので、「韓国タイムズ航空金浦航空産業団地起工式のみ言」を、「平和メッセージ」に入れたのです。

皆さんがここに貢献できる技術を、どのように学ぶかというのです。若い人々は、十年だけ決心すれば、何でもできる技術世界が待っているので、努力を惜しまずに投入しなければなりません。

Atsuki Imamura